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鹿児島大学演習林におけるGISの構築
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内原 浩之
(鹿大農) 寺岡 行雄 (鹿大農) 井倉 洋二 (鹿大農) 馬田 英隆 (鹿大農) |
鹿児島大学高隈演習林は3000ヘクタールの広大な面積を有しており,1909年の創立以来ヤクスギを中心とした人工林化が進められ,およそ半分の面積を占めるに到っている。近年,演習林の教育研究利用は多面化しており,従来の専門教育以外に,共通教育プログラムや子どもたちを対象とした森林教育プログラムなどさまざまな利用がなされている。これにともない,新たな管理計画の策定が必要となっているが,人工林と天然林が複雑に入り組んだ構造を把握するためには,GISの活用が欠かせないものとなる。本報告では,高隈演習林でのGIS構築の現状について紹介し,その問題点や利用面での課題等について考察する。 |
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既存のGISデータを利用したゾーニング -宮崎県を事例として
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光田 靖
(宮大農) 伊藤 哲 (宮大農)BR> |
先に改正された「森林・林業基本法」により,森林を重視すべき機能に応じて区分し,これに応じた施業を行うというガイドラインが示された。ここで定められた区分は?水源涵養機能または山地災害防止機能を重視する「水土保全林」,?生活環境保全機能または保健文化機能を重視する「森林と人との共生林」,?木材等生産機能を重視する「資源の循環利用林」の3区分である。この森林の3区分について,民有林においては市町村が策定する市町村森林整備計画において地域合意の下に属地的に定められることとなっている。しかし,この区分を市町村が独自に行うことは労力的に難しいと考えられる。そこで本研究ではゾーニングのための基礎情報の提供を目的として,国土地理院発行のDEMや国土交通省の提供する国土数値情報といった既存のGISデータ・ソースを有効利用して,省力的かつ広域的なゾーニング手法を宮崎県を事例としてとして提示する |
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GIS based analysis of woodfuel availability in Kampong Thom, Cambodia
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Neth Top
(宮大農) Nobuya Mizou (宮大農) Satoshi Ito (宮大農) Shigetaka Kai (宮大農) |
Woodfuel is known as the most important source of domestic energy of many developing countries (Kirubi et al., 2000; Heltberg et al., 2000). In Cambodia, over 95% of the total population is heavily dependent upon woodfuel for cooking (NIS/UNPF, 1999). Majority of woodfuel is originated from forests and mostly collected directly by household (Top et al., 2002). This has indicated the crucial relation between forests and woodfuel consumption in household sector. This study examined the relationships between availability and consumption of woodfuel in Kampong Thom Province using GIS. To reach this objective, we classified villages in the province into three zones based on population density and forest availabilities. We then examined the differences in forest biomass increment and woodfuel consumption, and the balance between them based on different distances from villages in each zone. This assessment can provide a basis to appraise where and how countermeasures in sustainable forest management and policy should be done in terms of woodfuel consumption. |