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九州大学福岡演習林における林分構造因子と衛星リモートセンシングデータの関係
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川上 貴久
(九大農) 村上 拓彦 (九大農) 吉田 茂二郎 (九大農) 今田 盛生(九大農) |
材積や胸高断面積といった林分構造因子と衛星リモートセンシングデータとの間に有意な相関が認められているが、国内における報告例、特に暖温帯林での報告例はほとんどない。本研究の目的は、九州大学福岡演習林を対象として地上測定で得られた林分構造因子と衛星リモートセンシングデータとの関連性を明らかにすることである。九州大学福岡演習林では森林資源量の動態把握を目的とした継続的な森林調査(CFI, Continuous Forest Inventory)が実施されており、今回1997年と2002年の実測データを利用した。衛星リモートセンシングデータとして複数時点のLANDSAT/TM、SPOT/HRVを選定した。材積、胸高断面積等の林分構造因子と衛星データとの関連を森林タイプ別(スギ人工林、ヒノキ人工林、広葉樹林)に検討した。 |
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衛星リモートセンシングデータによる地下導水路建設前後での森林モニタリング
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加治佐 剛
(九大農) 村上 拓彦 (九大農) 吉田 茂二郎 (九大農) 今田 盛生 (九大農) |
地下部で起こった人為攪乱が地上部の森林の活性等に何らかの影響を及ぼしたのかという視点で、衛星リモートセンシングデータを用いて地下導水路建設前後での森林モニタリングを行った。対象地は大分県中津江村、上津江村、熊本県菊池市である。この地域に2000年5月に大分県の津江村から熊本県の竜門ダムを結ぶ導水路が建設され、その影響評価が求められている。解析に用いたリモートセンシングデータはLANDSAT/TMデ?タである。導水路建設前後のLANDSAT /TMデータを利用し、周囲との相対的変化を考慮した上で森林の変化抽出を行った。 |
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奄美地域におけるリュウキュウマツの集材工程について
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柱 敦史
(鹿児島県林業試験場) 中山 富士男 (鹿児島県林業試験場) |
奄美地域では広葉樹がチップ用材として利用されてきたが,近年,チップ用材の需要が激減している。現在は建築内装材としてのリュウキュウマツの生産が若干見られる程度である。リュウキュウマツは広葉樹林と混交しており,皆伐後集材機で集材しているが,今回,高性能林業機械のスイングヤーダによる集材作業を実施し,両者の効率性を比較した。また,作業条件と作業時間等との関係性を明らかにしたので報告する。 |
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大分県における伐出コストの実態
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姫野 光雄
(大分県林業試験場) |
大分県における伐出作業は、チェンソウーで伐倒後、林内作業車や集材機などを使用して集材するシステムが一般的であった。しかし、平成3年の台風19号を契機として、本県には高性能林業機械が急速に導入され、伐出作業システムも多様性に富んだものとなった。この伐出作業システムは伐出コストに影響を与える要因の一つであるが、伐出コストは各種作業条件が複雑に影響している。このため、大分県内の伐出作業について伐出コストに与える要因を分析した結果、若干の知見が得られたので報告する。 |