301 |
Allium sepa染色体の核型分析
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林 弘也
(琉大) |
Allium sepa 根端細胞の分裂期中期の核型によって核型分析をした。分析にはCバンド法を併用した。分析の結果、染色体は2n=16であり、染色体はサテライトを有していなかった。核型は7m+1sm型であった。 |
302 |
ヒノキ人為三倍体の自然交雑苗に出現する変異個体
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岡村 政則
倉本 哲嗣 平岡 裕一郎 (林育セ九州) |
ヒノキ人為三倍体の3個体より自然交雑種子を採取し,育苗箱にまき付け,得られた子孫群の調査を行った。まき付けを行った結果,1377本が発芽し,発芽率は0.6%であった。1262本の苗木の調査の結果,209本(16.6%)については針葉や苗木の形態が一般の苗木と異なっていた。わい性を示す個体の体細胞染色体を調査した結果,23本の染色体を持つ異数体であることを確認した。 |
303 |
ヒノキ人為三倍体さし木苗の10年生時の成長
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佐々木 義則
(大分林試) |
ヒノキにおける倍数性育種の可能性を検討するため、1982年4月に二倍体を母樹とし、四倍体を花粉親に用いて人口交配を行い、多数の人為三倍体を作出した。1991年3月にこれらの人為三倍体(8年生)について個体別にさし木を行い、得られたさし木苗を植栽して10年生時の成長を調べた。その結果、三倍体さし木苗は二倍体さし木苗に比べて生育が旺盛である傾向が認められた。三倍体間の比較を行ったところ、採穂個体の違いによって、さし木苗の成長に差異が認められた。これらのことから、ヒノキにおいては人為三倍体利用による育種の可能性が大きいものと推察された。 |