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皆伐跡地に播種した木本植物の初期成長
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横尾 謙一郎
(熊本林研) |
熊本県では球磨地域を中心に,大面積皆伐後,植栽されない,いわゆる未更新林分が目立つようになってきた。伐採後,植生の回復は進んでいくが,伐採前の条件によってその状態は違ってくる。つまり,伐採前に林内の光環境が良く,下層植生が発達している場合は,木本植物が被覆するまでの期間は短い。しかし,立木密度が高く,林内表土がむき出しの状態になりやすいために,林地保全上にも問題がある。そこで,植生の侵入が少ない皆伐跡地において,数種類の木本植物の播種を行い,早期緑化の可能性について検討したので,その結果を報告する。 |
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半乾燥地における植栽木の枝打ちによるダイバック抑止
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矢幡 久
野田光弘 辻 祥子 Bernald K. Kigwa (九大・林野庁) |
半乾燥地では、葉における蒸散に見合えるだけの土壌水分が不足するために、強い水ストレス状態が起こり、乾燥によって枝の枯れ下がり(ダイバック)現象がみられる樹種がある。これを抑制するには、下枝打ちを行い、蒸散量を抑制するのが一つの対策になると予想される。そこで、1996年11月に植栽したSennasiameaの植林木について1999年に枝打ち高さによって無処理区、1/2区、2/3区の3区を設け、2001年8月に対照区と枝の枯れ下がりと、樹高および胸高直径の成長を比較した。その結果、枝打ちによってダイバックが抑制され、樹高成長が無処理区と比べて、有意に大きくなった。しかも、1/2区では、直径成長も無処理区よりも有意に大きくなり、樹幹の成長量を大きくする効果のあることがわかった。枝打ちによるダイバック抑制効果が高いのは、枝枯れの起こしやすいSenna siameaなどの道管の比較的大きい樹種で有効と考えられる |