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ヒノキカワモグリガの卵の孵化に与える湿度の影響と温度と卵期間との関係
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北島 博
(森総研九州) 宮島 淳二 |
相対湿度を100、85、75、および50%に調節したプラスチック容器内、およびシリカゲルを入れた容器内に、熊本県鹿北町産のヒノキカワモグリガの卵を20個ずつ入れ、25℃16時間明条件下で孵化率を調査した。相対湿度100、85、75、および50%における孵化率は、それぞれ100、100、95、および60%であった。シリカゲルを入れた容器内では卵は孵化しなかった。相対湿度が25℃で85%となる容器5個に同県高森町産の卵を50個ずつ入れて、16、19、22、25、および28℃の16時間明条件下で卵期間を調査した。温度16、19、22、25、および28℃における平均卵期間は20.4、14.0、10.5、9.0、および8.1日であった。これらの結果から、高森町産本種の卵の発育零点は9?10℃の間にあり、有効積算温量は130日度前後であると考えられた。 |
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カシノナガキクイムシ坑道より分離された二型性真菌 Raffaelea quercivora Kubono et Itoの寒天培地および液体培地における培養形態
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畑 邦彦
(鹿大) 大楠 美佐子 竹尾 漢治 曽根 晃一 |
ナラカシ類の集団枯損の病原菌Raffaelea quercivora Kubono et Itoは、菌糸形態も酵母形態も取り得る二型性真菌である。今回は、本菌の二型性を決定する条件を明らかにする第一歩として、カシノナガキクイムシ坑道より分離した本菌菌株を用いて、異なる培地における生育形態の観察を行った。培地は2%麦芽エキス寒天培地及び液体培地、ポテトデキストロース寒天培地及び液体培地、1%酵母エキスペプトングルコース寒天培地及び液体培地を用い、20℃で培養し、光学顕微鏡にて形態観察を行った。その結果、培地によって本菌の生育形態が変化することが明らかになった。寒天培地では菌糸形態での生育が優勢であった。一方、液体培地では酵母形態が比較的容易に出現した。生育形態は培地組成によっても影響された。また、キクイムシ坑道由来の他の二型性真菌においても同様の観察を行った。 |