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マツノマダラカミキリの標識再捕調査
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高尾 悦子
(鹿大) 丸田 恭平 曽根 晃一 畑 邦彦 佐藤 嘉一 中村 克典 |
鹿児島県桜島におけるマツ枯れの原因となっているマツノザイセンチュウの媒介昆虫であるマツノマダラカミキリ(以下、カミキリ)の林分内及び林分間の移動を標識再捕法を用いて調査するため、2002年5月に桜島のクロマツ林内に生け獲り型に改良したサンケイ式昆虫誘引器を23器設置した。今回は、誘引剤として90%エタノールとα-ピネンを用いた。トラップの設置後は、毎週2回、捕獲されたカミキリを回収し、個体識別をするため、上翅にペンキでマークをつけた。マーク後、カミキリは、捕獲されたマツの幹や枝に放した。今回の調査の結果を報告する。 |
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マツの根を経由したマツ材線虫病への感染
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田中 一二三
(海の中道管理セ) 玉泉 幸一郎 |
マツ材線虫病の感染経路はマツノマダラカミキリを媒体としたマツノザイセンチュウの枝からの侵入である。しかし、これとは別に罹病木の根からの移動の存在も指摘されている。 海の中道海浜公園で集団枯死した樹齢約30年生のクロマツの根茎調査を実施したところ、ほとんどの個体が根の癒合で連結していた。さらに根茎のほとんどの部分からマツノザイセンチュウが分離された。このことから、今回の枯死木の中には根茎を経由して感染した個体が存在したと考えられる。 |