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乾シイタケ栽培における原木伐採時期の影響
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石井 秀之
有馬 忍 後藤 末広 (大分きのこ研指セ) |
原木の伐採時期と接種後の水分管理の影響を調査するために、11月、1月、5月、7月、9月の各月に伐採・玉切り・接種を行い、3年間の子実体発生量を調査した。調査の結果、一般的な伐採時期である11月の発生量が多く、次いで、1月伐採であり、その他の時期については、発生量が少なかった。また、生木接種の原木に対する水分管理は、発生量に負の影響を与えていた。これらのことから、原木の伐採については、時期に左右されずにシイタケ栽培が可能な事が示唆された。しかし、接種後の管理については、水分を供給する方向での水分管理は子実体発生に負の影響を与え、乾燥させる方向での水分管理が必要と考えられた。 |
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原木生シイタケ栽培の早期ほだ化に関する研究
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村上 康明
上野 美奈子 石井 秀之 (大分きのこ研指セ) |
原木生シイタケ栽培におけるほだ木育成期間の短縮を目的として試験を行っている。今回は、種菌形状(成型駒・木片駒)や品種間の差を比較検討した結果を発表する。試供ほだ木は、1999年2月中旬に市販の高温性品種5品種をクヌギ原木に接種、散水後、人口ほだ場で8ヶ月育成管理を行った。合計9回の浸水を行い、発生量調査を行った。発生量は品種によりかなりの違いがあり、多いものでは123.1kg/m3の発生が見られたが、少ないものはその半分であった。成型駒は浸水4回目までの発生量が木片駒より多く、木片駒はその後の発生量が多くなった。成型駒の浸水3回目までの発生はほとんどが接種孔からの発生であり、良品率(L,M級品の割合)も高かった。 |