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DNA解析によるメシマコブの品種識別
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中島 豊
三樹 陽一郎 宮崎 和弘 (宮崎林技セ) |
当所保存のメシマコブ菌株についてDNA解析を行った。メシマコブは形態による同定が難しいとされる。そこで菌株の遺伝的解析を行って正確な品種識別の検討を行ったので、その結果を報告する。 |
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シイタケの交配型因子A 及びBに連鎖した二つのRAPDフラグメンのSCAR化
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田中 綾子
白石 進 宮崎 和弘 (九大) |
担子菌であるシイタケ(Lentinus edodes)は交配型により、交配において和合 性・不和合性を示す。これは二つの交配型因子(遺伝子)によって決定される。こ れらの遺伝子は、互いに染色体上で連鎖していない。近年、宮崎らにより交配型因 子A,Bとそれぞれ強く連鎖したRAPDマーカーが報告され、これを指標とした交配型推定の可能性が 示された。しかし、RAPDは再現性が悪いという欠点を持つ。そこで本研究では、A,B遺伝子に連鎖している二つのRAPDフラグメントのSCAR化を試み、より信頼性の高い交配型の推定法を開発した。 |
913 |
蒲生町西浦地区における竹林の分布拡大の実態
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片野田 逸朗
(鹿児島林試) |
人里近くの民有林は所有規模の極めて小さい森林の集まりであり,その単位である一筆ごとに施業管理が行われてきたが,森林所有者の高齢化と不在村化等により放置造林地や竹林が増加し,これに伴って竹林の造林地等への侵入・拡大が危惧されてきている。竹林の分布拡大については,これまで航空写真等を利用した報告はみられるものの,実際の森林管理の単位である一筆ごとに竹林の分布拡大を現場で詳細に調査した報告は少ない。そこで,最近地籍調査が終了し,現場で一筆ごとの境界が確認できる蒲生町西浦地区の竹林において竹林の侵入実態を調査したので,その結果について報告する。 |