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スギ平角材のせん断・圧縮強度性能 −内部割れが発生した高温乾燥材の強度性能−
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城井 秀幸
豆田 俊治 (大分林試) |
内部割れが発生した、スギ高温乾燥平角材のせん断・圧縮性能を調べるため実大サイズでの強度試験を行った。その結果、せん断・圧縮強度とも国土交通省告示に定めるスギの無等級材の基準強度を下回るものはなかった。しかし、せん断強度については、中温乾燥材と比較し強度性能の低下が認められた。 |
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竹製接合具と接着剤を併用した木材接合部の開発
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井上 正文
田中 圭 後藤 泰男 中原 恵 (大分大工) |
竹材の有効利用・木造建物の解体の省力化・解体木材の再利用の促進を目的に 行った研究開発である。竹材を接合具とすることで、解体時に接合部での切断が容易となり解体が省力化できる。また、接合具を金物から竹を素材とするものに置換することは、接合部の軽量化や強度性能にも寄与することが明らかとなった。また、竹製接合具の表面の仕上げ状態が接着強度に大きく影響を与えることが明らかとなった。このような植物系材料の積極的利用により、建物建設時の二酸化炭素排出量及び使用エネルギーは、さらに現象し、地球環境保全にも寄与すると思われる。 |
922 |
ヒノキと陶器を組み合わせた壁面材料の開発(第3報)−室内暴露によるヒノキ板の材色変化−
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谷端 省三
岩崎 充則 (長崎県) |
長崎県の主要な造林樹種であるヒノキの新たな用途を開発するために、木材と陶板(板状の陶器)という性質の全く異なった材料を組み合わせてお互いの性質を活かした内装用壁面材料を作製した。この製品は、ヒノキの白木の風合いと陶器の人工的な美しさ(色合い)との組合せを特徴としている。陶板は時間の経過に伴う色の変化はあまり見られないが、それに対し、木材、特に針葉樹材の場合は、内装であっても無処理のままでは変色、汚染が目立ちやすい。そこで、ヒノキ板材を室内暴露して材色の経時的な変化を測定するとともに、白木の風合いをできるだけ損なうことがなく簡易に処理可能な塗装法について比較、検証した。 |