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福岡県大島村におけるマルバニッケイの生育環境
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猪上信義
野田亮 佐々木重行 (福岡森林技セ) |
福岡県の大島村の北海岸にはマルバニッケイの群生地が見られ、北限自生地となっている。樹高は1〜4mくらいの低木状から5〜8mの亜高木状もで様々である。胸高直径は10cm前後のものが多いが、稀にはcmを越えるものまである。生育地は海岸の岩上から急斜面の崖地にかけてであるが、細かく見ると北向きのやや凸形斜面で、土層が薄く(AB層の厚さでは10cm以下)、深さ10cmの部分の土壌硬度が、山中式硬度計で10以上の場所に見られる。これより土層が厚く、軟らかい場所ではヤツデが優占している。 他の自生地に比べると、かなり内陸にも侵入し、ヤブツバキクラス標徴種と混在している。 |