801
根株等の粉砕チップを利用した林道切土法面の緑化について
下園寿秋
(鹿児島県林試)
前迫俊一
外西茂
中屋雅喜
 林道工事等に伴い発生する根株や伐採木等は,産業廃棄物として適正な処理が義務づけられているが,森林内の現場において自然還元利用等を行うことは廃棄物として規制する必要がないものとされており,このため,根株等を粉砕して吹き付ける法面緑化工法が開発され,その施工事例が増えてきている。  本県の林道でも,粉砕チップを利用した吹付緑化を試験的に施工し,そこに成立する植生の経年変化を調査し,従来工法である厚層基材吹付工と比較したので報告する。


802
吹上砂丘地におけるマツ枯れ後の飛砂と植生の回復過程
寺本行芳
(鹿大農)
下川悦郎
菅原久美
 鹿児島県の吹上砂丘地では、マツ材線虫病および飛砂によってクロマツ林が衰退し広葉樹にも被害が及んだが、現在では植生は回復しつつある。本発表では、吹上砂丘地におけるマツ枯れ後の飛砂と植生の回復過程について、現地調査および空中写真判読の結果に基づき検討する。