811
スギ林土壌の炭素、窒素含有率の分布と時間変化
佐々木重行
(福岡県森林研セ)
廣田篤彦
森貞和仁
土壌中の炭素や窒素は、地上部の樹木成長や地形などの立地要因によって影響を受ける。 土壌中の窒素、炭素の含有率の地形による変動や樹木の成長に伴う時系列的な変化は、森 林での養分循環だけでなく、地球温暖化に関して、土壌中の炭素蓄積量の変化を論議する 上でも重要な情報である。 そこで面積約1.6haの46年生無間伐スギ林に10×10mメッシュを設け、その交差点で土壌 調査を行い、深さ5cm、50cmから土壌を採取し、炭素、窒素の含有率を分析し1958年、199 1年の含有率と比較検討した。


812
再造林放棄地の表層土壌の化学性について(U)
福里和朗
(宮崎県林技セ)
小田三保
スギ林等を伐採して、その跡地に造林を行わない再 造林放棄地が増加し、社会的な問題となっている。 これまで再造林放棄地の植生回復等についての研究 例はみられるが、土壌についての報告はほとんどない。 そこで、放棄後5年を経過した放棄地を対象に表層 土壌の化学性について調査を行ったので、その概要に ついて報告する。