917
スギ在来品種における間伐材と主伐材の動的ヤング率
津島俊治
(大分県林試)
山田康裕
青田勝
城井秀幸
草野僚一
池田元吉
九州産スギ在来品種であるヤマグチ、シャカイン、タノアカ、メアサの4品種の間伐材と主伐材それぞれ3個体ずつの樹幹動的ヤング率を測定し、その品種間差と林齢間差および樹高方向変動を検討した。


918
スギ材による蒸煮、高温低湿処理時間と材品質との関係
青田 勝
(大分県林試)
城井秀幸
河津渉
津島俊治
本県では、高温低湿処理によるドライングセットと天然乾燥等を組み合わせた大分方式乾燥システムが提案され、平成17年度から各種行政施策が開始されている。しかし、乾燥材品質へ及ぼす影響に関しては不明な点が多くある。これまで本研究では、大分方式乾燥システムにおける乾燥材品質(割れ、色、含水率)に及ぼす蒸煮時間と高温低湿時間の影響について検討してきており、その結果、表面割れ、内部割れに関しては、ドライングセットが十分に効いていれば、蒸煮時間に関わらず表面割れは認められなくなること、高温低湿時間が6時間程度であれば、6か月後には表面割れが認められなくなること、また、内部割れについては、高温低湿時間が長いほど大きくなることが判明した。今回は、これらの結果を踏まえ、蒸煮、高温低湿時間をさらに短縮した表面割れおよび内部割れの少ない乾燥処理時間を検討した。  


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ヒノキとっくり病部の組織構造
今田美穂
(九大生資環学府)
長谷川益己
松村順司
小田一幸
津島俊治
ヒノキとっくり病罹病部の材質を明らかにする研究の一環として,罹病部の組織構造を観察した。供試木は大分県竹田市に植栽された三十数年生のヒノキ林から得られた典型的なとっくり病木3本と正常木3本である。供試木を伐倒した後,地上高0.2m,0.7m,1.2m,および2.2m付近から円板を採取し,各地上高での年輪幅,容積密度,仮道管長の樹幹放射方向の推移を測定した。また,適宜,円板から試料を切り出し,横断面,接線面,放射面のプレパラートを制作し顕微鏡で観察した。これらの測定・観察結果について報告する。