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スギ品種リュウノヒゲとシャカインの直挿し造林1年後の発根状況
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山田康裕
(大分県林試) |
近年、再造林放棄地や施業放棄された人工林が増加する一方、低コストで省力的な施業技術を求める現場のニーズは高まっている。今回、省力的な造林手法の1つとして、スギ品種リュウノヒゲとシャカインを用いた直挿しを行ない、活着率および発根状況について調査を行った。発根調査の結果、品種によって発根状況に大きな差異が見られ、またオキシベロン液剤を用いた発根促進処理によって、効果的に発根を促進できることが分かった。 |
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下刈り省力によるスギ植栽試験
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下園寿秋
(鹿児島県森林 技術総合セ) 上床眞哉 大迫恵 |
人工林管理において,下刈りは最も労力と費用を要する作業であり,今後皆伐の増加が見込まれる中,伐採後の再造林を図る上でも,下刈り省力は重要である。このようなことから,2000年(平成11年)〜2001年(平成12年)に,大苗植栽,疎植,下刈りの有無等を組み合わせたスギ植栽地を造成した。2007年に樹高,直径,生枝下高,枝数等の計測を行い,低コストな森林造成を検討したので報告する。 |
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ヒノキ壮齢林における複層林造成
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村本康治 (宮大農自然 共生研究セ) 木正博 |
宮崎大学田野フィールドでは、ヒノキ壮齢林における複層林造成の可能性を検討するため、また保育技術を確立するために80年生ヒノキ林1haにおいて定性間伐を行い一部下層にスギ苗を植栽し、試験を行っている。下層に植栽したスギは複層林施業に適した耐陰性の高い精英樹14クローンである。今回は、植栽後10年間の生長について、皆伐区に植栽した同種の個体との比較調査を行った。また、樹下植栽した下木の生長に及ぼす光環境および立地環境の影響について検討を行った。10年後の複層林の下木の生長は皆伐区の半分以下であったが、立地環境の違いによる生長への影響やスギ品種の違いによる生長の違いについて明らかにしたので報告する。 |