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マレーシア・サバ州における用材生産を目的としたアカシア・ハイブリッド人工林の成長
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大村康章 (鹿大院農) 竹内郁雄 寺岡行雄 佐藤裕 |
近年、熱帯の造林樹種としてアカシア・ハイブリッドが導入されているが、用材生産を目的としたこの樹種の成長に関する資料は乏しい。本報告は、マレーシア・サバ州にある用材生産を目的としたアカシア・ハイブリッド人工林で調査を行い、成長について検討を行ったものである。調査は2005年9月に植栽後2〜3年経過した10林分で胸高直径、樹高、枝下高の毎木調査を行った。また、2006年9月および2007年9月に同様の調査を行った。林齢が4〜5年生における平均胸高直径は12.3〜16.2cm、平均樹高は15.1〜22.0m、材積は35.6〜134.3㎥/haであった。これらの他、年間の直径、樹高、材積成長量などについても検討を行った。 |
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中国産クヌギ萌芽木の成長特性について
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大久保秀樹
(鹿児島県森林 技術総合セ) 南橋仁 |
中国から堅果を輸入し,国内で育苗,植栽された中国産クヌギについては,従来から植栽されている国内産クヌギと比較し,シイタケ発生に密接な関係がある樹皮の形質が異なる事が指摘されている。また,両者にシイタケ種菌を接種した後のほだ付き等を比較したところ,種駒の活着率やカミキリの幼虫生息数に違いが認められた。しかし,それぞれのほだ木のシイタケ発生量を比較したところ,両者の発生量には違いがあるものの,品種や植菌年によりばらつきがあり,一方的な傾向は認められなかった。今回は,中国産クヌギ萌芽木の成長量に着目し,中国産クヌギ萌芽木の成長特性と国内産クヌギ萌芽木の成長特性を比較した。 |
403 |
徳之島亜熱帯林におけるオキナワウラジロガシ実生の成長特性
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井上裕司 (鹿大農) 米田健 舘野隆之輔 |
徳之島天城岳山麓の15地点において,1地点当たり1uのコードラートを3つ設置し,2008年3月からナワウラジロガシ実生の成長過程を継続観測している.環境要因としては,相対照度,GLI,土壌含水率を計測した.これら3要因と発芽個体数を独立変数として死,実生段階に於ける死亡要因さらには成長率について考察する. |
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徳之島亜熱帯林構成種の肥大成長特性
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赤峰匠 (鹿大農) 米田健 舘野隆之輔 西修平 水永博己 |
徳之島における発達した亜熱帯林構成種の肥大成長特性を下記の2点から解析した結果を報告する.1)主要構成種の肥大成長速度の季節変化(3成長期)を種間比較により明らかにする.2)相対肥大成長率,種の最大サイズ,幹材硬度の3属性から構成種の成長特性を考察する. |