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シイタケ乾燥工程の効率化(副題)燃料消費量の削減
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石井秀之(大分県きのこ研),
山下和久 |
乾シイタケの生産において、乾燥工程は最終的な製品を作るための重要な工程であるが、省エネルギーや乾燥時間短縮などの効率化に関する研究は行われた事例がない。さらに、近年の原油価格高騰などの状況から、効率的な乾燥技術を確立する必要性が高まってきた。今回、既設の乾燥機における乾燥スケジュールの再検討を行い、燃料消費量を20%程度削減可能な乾燥スケジュールの作成を行った。 |
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原木シイタケ栽培におけるほだ木の有効利用について
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増永保彦
(宮崎県林業技術セ), 増田一弘 |
宮崎県の乾シイタケ栽培においては、通常、棒駒では接種後から2夏経過後、成型駒では1夏経過後から4〜5年発生させている。これらの栽培は、散水装置を完備した人工ほだ場やハウスなどの施設栽培で多く行われているが、急峻な地形のため規模拡大が困難な状況にある。そこで、現有施設を有効に活用するため、ほだ木の利用実態調査を行うとともに新たなほだ木の利用方法について検討したので報告する。 |
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原木シイタケ発生時における刺激操作と増収効果
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増田一弘
(宮崎県林業技術セ), 増永保彦 |
近年の国産原木シイタケの生産量は、一昨年度からの国産シイタケの高騰にも関わらず減少の一途を辿っている。その原因として生産現場における生産者の高齢化や温暖化による異常気象等が大きな問題と考えられる。そこで、今回収量の増加及び労働力の省力化を図るための発生操作法の検討を行った。通常の原木シイタケの発生は一定の低温刺激及び水分条件等によるが、同時に人工的な操作(ほだたたき(鉈目)、ヒモカッター、チエンソー、動力噴霧機等での刺激)を行うことにより、その後の発生量にどのように影響するか検証した。また、労働生産的にその操作にかかる労働力と収量とを比較して如何に簡易で且つ効率的な操作法であるか併せて検証を行ったのでその結果について報告する。 |
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アベマキによるしいたけ原木露地栽培に関する研究−4年間の発生傾向−
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田嶋幸一
(長崎県農林技術開発セ), 副山浩幸, 銭坪司剛 |
近年、形成菌によるしいたけ原木栽培が拡大しているが、原木樹種・種菌形状・品種と発生量との関係等未解明な点が多い。現在、アベマキ・コナラ、駒菌・オガ菌での比較試験を行っており、今回は、4年間の発生傾向について報告する。 |