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帯状複層林における光環境について −伐区形状および地形の影響−
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福永光太郎 (九大生資環), 溝上展也, 太田徹志, 吉田茂二郎 |
1970年代後半から複層林施業に関する研究が盛んになり全国的に二段林の造成が進められた。二段林は複層林の代表的な林型であるが更新木の成長不良や保残木伐採時における更新木への損傷等の問題が指摘されている。そこで近年では,作業効率のよい施業法として帯状複層林施業が注目されている。しかしながら,その研究事例は少なく,長期的な成長特性や好ましい立地条件は明らかでない。そこで本研究では,帯状伐採後数年の林分を対象とした光環境を検討し、光環境から見た帯状複層林の立地条件の解明を目的とした。光環境の測定には、全天空写真を用い、画像解析ソフトで解析し、発表当日には、方位、傾斜による光環境の傾向を示す予定である。 |
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路網と集材を考慮した帯状複層林に関する研究
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廣田 茜
(九大生資環), 溝上展也, 吉田茂二郎 |
近年、森林のもつ多面的機能に対する国民の要請は高度化・多様化し、森林整備は従来の大面積皆伐施業から、複層林施業への転換が推進されている。また、日本の人工林は成熟期にある。しかし、林業採算性の悪化や林業就業者の減少・高齢化、林業算出額の減少などにより林業が長期的に停滞している。長期的に停滞している林業を再生し、森林・林業に対する様々な期待に応えるためには、生産基盤である路網の整備や林業機械を有効に活用し、林業の採算性の回復を図ることが必要である。そこで本研究では、路網の整備や集材効率の観点から、複層林の一つである帯状複層林の有効性について検討する予定である。 |