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帯状伐採による森林の微気象変化について
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萩野裕章(森林総研九州),壁谷直記,黒川潮,浅野志穂,清水 晃
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森林の多面的な機能を高度に発揮させる施業方法として帯状伐採が期待されている。本研究では、帯状伐採による微気象や土壌への環境影響を現地観測から明らかにすることを目的として伐採前の1年間観測を実施し、伐採後の現在も観測を継続している。微気象要素として地表付近の風向風速、気温湿度、日射量、雨量を、また地温、土壌水分も測定した。帯状伐採前の2012年の1年間と帯状伐採が実施された平成25年2月下旬〜3月上旬以降、今夏までの各測定要素についてその変化の特徴を捉え、伐採跡地における残存林帯からの距離や跡地斜面の上部と下部での違いについて報告する。 |
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2011年新燃岳噴火による噴出物と直下土壌の物理性・化学性の変化について
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石塚成宏(森林総研九州),釣田竜也,稲垣昌宏
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2011年1月から2月にかけて爆発的な噴火を起こした新燃岳の火山灰が土壌を通して樹木に与える影響を明らかにするために、新燃岳噴火口から約3kmの5ヶ所において、2011年8月から2012年9月までの期間に土壌サンプルを3回採取し分析した。これらの分析結果と過去の火山灰の分析結果を比較し、2011年噴火の火山噴出物の特性を明らかにした。 |
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伐採跡地の土壌について
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佐々木重行(福岡県森林技セ)
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前生樹がスギ、ヒノキ、広葉樹と異なる隣接した伐採跡地において、土壌調査を行うと共に、土壌円筒を採取し孔隙解析を行った。また、CNコーダにより炭素、窒素の含有率を測定したので報告する。土壌硬度は、深さ10cmまでは、前生樹種による違いは見られなかった芽、深さ20cm以下ではヒノキ、広葉樹、スギの順で土壌は高かった。粗孔隙は、前生樹種による違いは見られなかった。炭素含有率は3?9%、窒素含有率は0.18?0.62%であった。 |