812 |
出荷先選別による巻立て作業生産性の差異
|
---|---|
櫻井 倫(宮大農)、岡 真樹、田部欽也
|
バイオマス用の燃料チップや合板用材など、近年の伐出作業ではその出荷先が多様化している。そこで、フォワーダで運材してきた材をグラップルで巻立てる作業において、出荷先を多様化して選別の精度を向上させることで生産性がどの程度低下するかの検討を行った。選別の方法として、合板用B材とチップ用CD材に分けた場合(粗選別)と合板用B材、ラミナ用B材、チップ用CD材とに分別する場合(精選別)の2つの条件を設定して運材作業を行い、短幹材1本あたりの作業時間を比較した。観測した作業は荷台からの降ろし、検寸、仕分け、移動・集積の各作業である。その結果、精選別を行った作業においては1本あたり8.0秒長い作業時間が観測された。この結果は3%の水準で有意差があるものと判定された。 |
813 |
主伐地における発電用木質バイオマスの発生量
|
---|---|
中武千秋
(宮崎県林技セ) |
近年、木質バイオマス発電施設の相次ぐ稼働に伴い、その主な燃料となる林地残材等未利用木材の安定した供給体制の整備が求められている。そのためには、流域又は地域毎に林地残材等のより正確な賦存量を推計し、計画的な伐採を推進する必要がある。そこで、今回は、スギの主伐地において伐採木毎に一般的な採材を行い、短材、末木等の発生量及びその重量を調査し、伐採地における燃料用木質バイオマス資源量の推計について検討したので報告する。 |
814 | 燃料に用いるスギ丸太の天然乾燥試験 |
---|---|
溝口哲生(長崎県農セ)、森口直哉
|
木質バイオマスは化石燃料にかわる再生可能なエネルギーとして利用がすすめられている。エネルギー利用する場合、木質バイオマスを燃焼させるが、燃焼効率は、木質バイオマスの含水率に大きく影響を受ける。そのため、丸太の段階で、燃焼に適した含水率まで効率的に低下させる方法が求められている。そこで今回、スギ丸太の長さ、断面積、初期含水率等が天然乾燥に及ぼす影響を明らかにするため、当センター内のスギを平成27年10月21日に3本、11月11日に4本伐採し、3m、2mと根元部分に玉伐りし、平積みの天然乾燥試験を実施したので報告する。 |