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標準地調査における地上型レーザスキャナの活用について
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小田三保
(宮崎林技セ) |
林業の現場で一般的に行われている林分調査は、調査員が立木一本一本の胸高直径を計測しており、多くの時間と労力が必要である。また近年は、調査員の高齢化や人員確保も難しくなっていることから、林分調査の省力化が求められている。レーザーを照射して本数や胸高直径、樹高などを一度に計測できる地上型レーザスキャナの活用が期待されているが、宮崎県では導入事例が少なく、計測精度や作業性など普及を推進するための情報が十分でない。そこで今回は、スギ人工林を対象に地上型レーザスキャナと一般的な林分調査方法で標準地調査を行い、計測精度等の比較を行ったので報告する。 |
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地上レーザスキャナのための樹高推定の理論の改良
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越河一樹
(熊本県大) 太田徹志 溝上展也 山本一清 井上昭夫 |
発表者らは,望高法を改良した,地上レーザスキャナのための樹高推定の理論を既に構築している。この理論によると,胸高直径をm倍だけ縮小した樹幹直径の位置する地上高(望高)と樹高との関係をあらかじめ決定しておき,地上レーザスキャナによって望高を計測することで,樹高を推定しようとするものである。これまで発表者らは,mの値を1/2,2/3および3/4に固定していた。これに対し,今回の発表ではmの値を固定せず,任意のmについて樹高と望高との関係(比)を解析したので,その結果について報告する。 |
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地上レーザースキャナを用いた樹幹形状の推定 -文献レビューによる分析-
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重松友希
(九大生資環) 太田徹志 志水克人 溝上展也 |
樹幹の形状を定義する測定項目は、胸高直径や樹高、細り、上部直径など様々である。しかしながら、従来の森林調査では、胸高直径や樹高といった樹幹に関する限られた測定項目のみを計測する場合が多い。森林調査を効率的に行う手段として近年注目を集めている地上レーザースキャナは、樹幹の3次元情報を測定可能であり、多くの測定項目を一度に取得できる可能性がある。そこで本発表では国内外の資料を精査することで、地上レーザースキャナの利用可能範囲について検討する。 |